「あっはっはっはっはっ!」
「葉瑠、何がおかしいんか!」
「あはっ、だってさぁ。上條先輩どんだけ政宗連れていきたいのよ!あっはっはっはっはっ!」
「笑いすぎ!」

今、私は葉瑠の家にいた。
ちなみに、察しがいい人はもうわかったと思うが、屋上でのことを話していたところだ。


「もう、葉瑠も無関係じゃないんだから!」
「へ?」
「葉瑠には私の彼女役をお願いします。」
「やだよ!」


せっかく真顔で言ったのに、即刻突っぱねられた。……なんだよ!


「だって、上條先輩ってプレイボーイなんでしょ?手出されそうで、嫌だもん」
「そんなことないよ!確かに女遊びがすごいのは認めるけど、気さくでいい人だよ!」


一人で行きたくなくて、説得しようと頑張る。
……が。


「イヤ。8日は従兄弟と旅行だもん」
「いぃぃぃやぁぁぁぁぁ!」
「うるさいよ、政宗ー」
「だって!バレちゃう!」
「なんとかなるよ!d(^^)」
「その顔文字妙にウザい!」


おかしいな、昼休みの時はすっごく心配してくれてるように見えたのに。


「ん、そろそろ塾だ。」
「うー、じゃあそろそろお暇するよ……」


そう言って葉瑠の家を出た。