学校に通いはじめたばっかなのに1ヶ月後には体育祭
しかもこの学校の体育祭ってなんか変わってるみたい・・・
男女1組で二人三脚をして広い校内のどこかにあるバトンを
探し出してゴールまで持っていく競技があるみたい、、、
強制全員参加って、
わたし誰と組むんだろ?

今日の朝もみんなの朝ごはんをつくって
4人で登校。
これはずっと変わんないのーーー?

学校に着いて靴を履き替えようと思って
靴箱を開けたら
(バサバサー)
手紙が落ちてきた
10通ほどあるかな
そのなかの1通をあけてみた
「ぇーと、なになに?『体育祭の二人三脚、僕と組んでください。』
・・・はぁぁぁぁ!?」

三人もほかの手紙をあけていた
「こっちも似たような内容だな。」

「え?なに、この学校みんなこんなに手紙もらったりすんのが
あたりまえなの?」
「ぁはは、ぼくは、はじめて見たナー。こんなに手紙もらう
女の子。」
「なんで?わたしなんかにこんな、・・・いやイタズラね。
そう、そうにきまってるんだから」


二人三脚の相手は3日後までに決めなきゃいけないなんて
なんて教室でぼーっとしてたら教室の入り口で男の子が
手招きしてるのが見えた
(・・・わたし?)
首をかしげるとその男の子はうなずいた
行ってみたら、ちょっといいかな。と、階段の踊り場に
つれてこられた
「俺、D組の加藤っていうんだけど
・・・二人三脚の相手ってもう決めた?」
「い、いえ。まだですけど・・・」
「え!ほんと?俺、舞ちゃんと組みたいんだ。ダメ、かな?」
この人ってたしかクラスの女の子達がかっこいいって
騒いでた人だよね
「どうしてわたしなんですか?加藤君なら彼女いるんじゃないですか?」
加藤君の顔がくもった
「前はいたんだけど、なんか、響が好きだからあんたとは
付き合えないって、、、でも舞ちゃんと組みたいのは恨み
とかそういうんじゃなくて、、本当に舞ちゃんのことが
・・・好きだから」
これって、まさか告白!?
なんかこの人かわいそうだな
「いいよ。一緒に組もう!、、でも、わたし運動苦手で
足ひっぱちゃうよ?」
「それくらい俺がフォローするよ。」
「じゃあね」


わたしの相手は決まった
やっぱり手紙より直接言ってくれた方がうれしいな

「おい。お前なにやってたんだよ。」
後ろに不機嫌そうな響が立っていた
「いやー、特に何もしてないけど」
「そーいえば舞って二人三脚誰と組む?」
「え?わたし?D組の加藤君だけど」

「「「はぃぃぃぃぃぃぃ!?」」」