私は、声のする方を向いた。


すると、それは松原だった。


゙ザワザワ″


周りの子や先輩達が、私と松原を見ている。


でも、松原はそんなのお構いなしに、


「今日の朝練の時に、言っただろう?上手い人を思い浮かべて、打てって。」


あ…


そうだった。


私は、それを思い出して、シュートを打った。


゙スパッ″


は、入ったー!


「ヤッター!入ったよ!」


私は、皆の前だと忘れて、松原とはいタッチした。


そしたら、


゙ヒュー″゙ヒュー″


周りからそう言われて、我に返った私は、急に恥ずかしくなった。


どうしよう…


そう思ったら、


「隼ー!この前、女子にアピるなって言ったとこだろー(笑)」


って、松原が言われていた。


「先輩、アピる相手いないっすもんね(笑)」


ま、松原…


そんなにはっきりと言わなくても。


「うるせぇ!」


先輩は、笑いながら言った。


すると、今度は私が呼ばれた。

「海ー」


誰だろ…