その日は、1日中バスケの事ばかり考えていて、授業に集中出来なかった。
だけど、HRが終わって私は、1番に教室を飛び出して、体育館に向かった。
「まだ誰も来てない。」
そうだよね…
シュート練習しとこ。
そう思って、シュートしていたら、先輩が来た。
「こんにちわっ!」
私は慌てて挨拶した。
「シュートいつの間に出来るようになったの?」
先輩の1人が話かけてきた。
橋本実紗(ハシモトミサ)先輩だ。
「友達に教えてもらいました。」
私がそう言うと、
「その友達って、男?」
って聞かれた。
「はい。同じクラスなんです。」
そう言ったら…
ニヤニヤ
えっ?
「何ですか?」
聞いたら、
「ちょっとね。」
って言われた。
詳しく聞こうと思ったら、
「実紗ー!」
先輩が呼ばれた。
「ごめん、行かなきゃ!また、詳しく聞かせてね!」
「はい。」
私は、そう返事したけど、詳しくって…?
まぁ、いいや。
気にしないことにした。