◉◉◉ 俺たちはキチガイじゃねぇ!◉◉◉

倉庫の前の3人は旅館のかすかな光に照らされ、

裏の森は暗闇の中で音を立てうごめいており、

時おり吹く風が、あたりの静けさに不気味な音を奏でていた。


アイム『俺、み、見ました。香織さん。』


テル『キャーーーーー!』


アイム『何だよやめろよ!』


テル『ごめん。こわすぎて。(ニヤ)』



アイム『テル、さっき、人形から声が聞こえただろう。』



テル『うん。』



アイム『社長がしゃべってたよな。』


テル『うん。』


アイム『そこにもう一人いたんだよ。



アイム『いたんだよ。あそこに、・・・・・その子がっ!』


ボコン!


アイム『いてーよ!本当だって!』



テル『ちげーよ!声がでけえんだよ!』



テル『あっそお。なるほどね。面白いじゃん!捕らえますか!』



ヨシコ『でも、捕らえる方法が分からないし、見えない人には見えないから。』



テル『大丈夫!』



アイム『嘘つけビビってたじゃん!』



テル『捕まえればいいんだろ!それに俺も見たよ!』



アイム『何だよ俺一人で見たのかと思ったよ!言えよ!』



テル『いや、今見えてる。』