ピロリーン

それまで寝転がっていたが飛び起きて携帯を開いた。

結菜…

俺が今まで心待ちにしていた相手からのメール。

しかも内容を見て、尚更、驚いた。

結菜が俺のこと好きだって!

「よっしゃー!」

「蓮、うるさーい!」

思わず叫んでしまい、母に怒られた。

だって好きな子にもう一度“好き”って言ってもらうことほど、嬉しいことはないだろ?

もちろん、すぐ返信した。

『俺もまだ好きだよ。今度こそ本当に付き合ってください』

数分後、着信があった。
もちろん、結菜から。

「本当だよね?また、ドッキリとかじゃないよね?」

そう言った結菜はなんだか嬉しそうだった。

「なわけないだろ。好きだから」

「…私も、好きだよ。蓮っ!」

今まで俺が一方的に名前呼びしてたから、この時、初めて名前呼びされた。

そして今度こそ本当に恋人になった。