「今日は、もう寝ろ!明日から、お前は…お前が殺したお嬢様として、生活してもらう」

真田は、ゆっくりと、十メートルは向こうにあるドアへと向かう。

途中で足を止め、俺に向かって振り返った。

「部屋のものは、一切触れるなよ。着替えは、猫沢が用意してくれる。あと…」

真田は、立ち上がった俺を上から下まで、確認し、

「お前が…お嬢様でないことは、ここにいるものと…親衛隊しか知らない。もし、バラした場合は…」


猫沢は、どこからか、アーミーナイフを取り出した。

「もう理解したと、思うがな…」

真田は、口元に笑みを残しながら、部屋から出ていった。


だだっ広い部屋に、猫沢と二人……

果てしなく気まずい。



仕方なく、俺はベットに向かうことにしたが……

部屋にベットを見つけるまで、1分はかかってしまった。