リア充爆発する。


こうやって簡単に人生を話すと10分にも満たずに話しきれてしまう


平凡で波乱のない24年だった


実際言葉にするとすごく切ないものだなって今初めて知った


目を開けてもう一度再生ボタンを押すと私は声を張り上げて歌った


-ドンッ!


突然壁が大きな音を立てて私はすくむ




「やっべ壁ドンきた。こわ。」


最近隣に誰かが越してきた


私の部屋は一番端で、隣は1年近く空き部屋だったので良く夜中に一人で歌ってたんだけど



先週から出来なくなったことを私は忘れていた。


ビールを口に運ぶとヘッドホンを外し壁に耳を当てる


「今のでもう萎えたわ。ごめん寝る」


男の声が聞こえる

「なんでよ!隣の女サイテー。ムカつくからちょっと言ってくる。」


ヒステリックな女の声が続いて聞こえた


お前らもリア充か。ハゲろ。もげろ。

渋谷のど真ん中でアニソン熱唱して何が悪いんだよ。






…え、やばい。怖い。消される。世から抹殺される。


玄関のチャイムがなった