あ、うん。
え?
カットカット!え?
ちょ、いやいやいやこれあれでしょ?
このあり得ないほどのイケメンに
付き合おうよ☆キラッ
とか
のあちゃんのこと好きになっちゃったんだよね☆キラッ
とかあり得ないセリフ吐かれちゃうパターンでしょ?
え、普通そうだよね。
ちょっと待ってこれラブコメジャンルの小説だよね?
「あ、あぁ。は?」
狐につままれたような顔ってこう言うことを言うんだろうな、と思う。
この私のツラを写真に収めて教科書にしてあげたい
今後の子供達の将来のために。
私そのために生まれて来たのかもしれない
「あぁ、期待してたでしょ?今」
今までそれで女を落として来たであろう爽やかな笑みはそこにはない
怪しげなと言うより気持ち悪い笑みを浮かべて浅井君が私を見る
せめて純粋無垢な気持ちでその言葉を言ってくれるなら救いがあったものを
「期待してましたしてません。」
私の淡い恋は儚くも散って行った
「でも買い物は一緒にするからね?いこいこ」
イケメン風にさらっと会計を済ませて浅井君が立ち上がる
なぜか私も立ち上がる
散った淡い恋がその場で土に帰って新しく芽を出した


