体育館
「萌、入学式で生徒代表の言葉いうんだよね?」
「うん。そーなの。すごい緊張する!」
毎年、入学式の生徒代表の言葉は一年生の学年首席がやることになっている。
今年は、何故か頭の悪い私がいうことになったらしい。
「萌天然なのにすごい頭いいよね」
「天然ぢゃないよ」
「萌が天然ぢゃなかったらこの世のみんな天然になっちゃうよ!」
「えー…」
私天然ぢゃないのに。
『生徒代表、藍崎萌さん。舞台裏まできてください。』
「いかなきゃっ…!」
「いってらっしゃい。がんばってね!」
「うんっ!ありがとう。がんばるね!」
亜希ちゃんの声援をうけて、私は舞台裏へと急いだ。
