「心春っ!!!
おれらっまだ結婚出来ないけど!!!!
結婚出来るようになるまで
待っててくれないか!
幸せにするから!!!」

顔を真っ赤にしながら言う心春の恋人。

あの時の彼は涙目で
今思えばかわいかったなって…


「う、嘘だったらタダじゃおかないからねっ!!!」
心春は抱き付いていた。

─カタッ

後ろから物音が聞こえたため振り返ると
薄い桜色の子猫を抱えた彼が
ベランダからはいって来ていた。

「…なにやってるの?」

「いや、、サプライズ企画者は大変だなって」
苦笑いを浮かべながら私の元にきた。

「その子は?」
子猫をみながら聞くと

「娘が離れてしまうから新しい娘をね…」
笑いながら言う彼。

「名前は?」

「さくら」

「ぴったりね」
軽く微笑むと甘いキスが唇に落とされ、

娘たちも幸せを感じ、



ふたつの幸せを
桜たちがまた祝福した。