着いた先は病院の購買だった。



「何、買うの?」


「雑誌とお菓子。」



お菓子…?


「お菓子って駄目なんじゃないの?」


「俺が食べるんじゃねぇ。買い置きだよ。見舞いに来るやつらにあげてる。」


「変なの…。」


敬は私を見てクスッと笑うとレジへ向かった。


何、今の笑い方…。


反則じゃない?

真っ赤になった顔を隠すようにうつむいた。