テスト最終日。私達は屋上に向かった。最後のテストを受ける為だ。


何で屋上なのかって?



だってこのテストだけは、教室でやったら危ないもん。 



分かる人には分かるよね。そう。魔法学の実技試験。





どんなテストかは知らないけど、頑張らないと……



屋上に着いた。空が綺麗な空色だ。空だから当たり前? そうかも。




チャイムが鳴った時、最後の試験の監督、我らが担任、笠本さんが来た。




「最後の試験だ! 試験結果で特学の成績を決める! さぁ構えろ! 何が起きても動じるな! 試験開始!」


私達は、バリアの中に閉じ込められた。


「さぁ、脱出してみろ!」


いかにも魔法学らしいテストだ。




皆がバリアに攻撃している。私の術は、反射板だから、攻撃が来ない限り使えない。



陽梁がこっちに来た。



「里依、手伝って!」


私は攻撃術を持っていないのに、どう手伝うの?




陽梁が私の手を握った。私の魔力が陽梁に流れて行くのが分かる。陽梁は、私の力を借りて火の玉を放つつもりだ!





私達の魔力が合わさってかなり強力な火の玉が出来た。



「皆退いて!」



皆が退くと同時に陽梁が火の玉を放った。


少しバリアがたわんだ。



「皆! 力を貸して! 力を合わせればきっと壊せる!」


皆の魔力が陽梁に流れて行く……


陽梁の体が光りだした。魔力の光だ。



陽梁が魔力を火の玉に変化させる。さっきの火の玉なんか比べ物にならないくらい強い火の玉が出来た。




火の玉が放たれ、バリアが弾けた。





「試験終了! 皆の力を合わせれば壊せる。よく気がついた。全員試験に合格だ! 因みに史上最短タイムだ!」




6組って優秀なの? 体育祭のバトルでも優勝したし…
 


ま、いっか。




期末試験終了だ!