この考えを押し通し、いつものように練習を終え、

まりなと別れてから、

家に帰る。

次の日いつものように学校に行く。


担任がまた変わり、

5年生の担任は、

また、あのお菓子をくれる、

キムセンだったのだ。。。


3年生の時とは違って、少し厳しく指導してくる。


もう5年生だからだ。

もうお菓子もくれなくなった。

少し厳しくなっているのが、

皆にも伝わっている。


みんながざわざわとしていると、

キムセンが突如、

中国語!!

と叫ぶのだ


そうするとみんなは


日本で言う

1  2  3  4  5 ・・・10

数の数え方があるのはご存じだろう。


それを中国語でいうのだ。

皆が一斉に


イー、アール、サン、スー、ウー・・・


と数を数えるのだ。


これは、

10カウント以内に静かにしろという意味で


皆なぜかちゃんと静かになる・・・


10カウントした後に静まりかえる中、喋るのはきまづい雰囲気になる。


だからだれも喋らないのだ。


たまに


キムセンは


スペイン語!!! 


と叫ぶ時もある・・・



その場合、数をスペイン語でいうのだ


ウノ、ドス、トレス、クワトロ、シンコ・・・・・


と、このようにだ。


威力は同じである。


これは中国語だけだと、生徒が慣れを覚え始めて

喋りだす子もいるからだ


どっちがくるのか


という、緊張感を忘れさせないためでもある。


これがキムセン流の集中力アップ法なのだ。


俺らはなぜかそれが好きだった。


世界中のどこを探しても、

こんなやり方をする先生はいないだろう。


こんな先生を好きである、俺も変わっているのだろうか。。。