僕の生活は荒れ狂った。

毎日、朝から大量のアルコールを摂取して、食事も取らずにいた。体はやせ細り、肌はかさかさして、まるで別人だった。

アルコールで気を紛らわせて、玲奈を忘れようとしていたんだと思う。


でも、忘れようとすればするほど・・・。



自己嫌悪に陥るだけで、この世界から消え去りたくなってくる。



ふと、空を見上げると、夕焼けで真っ赤な空があった。緋色の空。


何を望み、何を願い、何をすればいいのだろう?




自分自身に問いかけても、何も解決の糸口すら掴めない。


僕は緋色の空をもう一度見上げた。