Bloom ─ブルーム─

「もしかして、藤田杏奈の事?俺ムリ。あーゆーのタイプじゃないんだ」

「バッカ!あんたねぇ、杏奈の事何も知らずにそんな言い方ないわ」

「ついさっき喧嘩してビンタしてたのお前じゃなかったっけ?」

「あのときはあのとき。今は今。そういうもんなの!だから直人だって、もしかしたら明日には杏奈イイコだなって言ってるかもしれないよ?

でも、話してみなきゃわかんないじゃん。別に今すぐどうこうしろとかは言わないけど、少しは杏奈の気持ちをわかってあげたら?

直人だって片想いの切なさ覚えたんでしょ?

さっき学校出て行ったばっかだし、歩いて帰るって言ってたからまだその辺にいるはず」

「……」

しばらく考えてた直人は

「どっちにしても、もう帰るつもりだったし。方向は一緒だから、もし追いついたら、な。追いかけるつもりもないし、話すつもりもないけど、もし追い越すことになったら、挨拶くらいはしてみるよ」

あまり気が乗らない感じだったけど、じゃあなって立ち上がると休憩室を出ていった。