Bloom ─ブルーム─

「んな事言われたら、嫌だなんて言えないじゃん。けど、友達、なんだよなぁ。ちょっとだけ、両想いかも?なんて思った時もあったんだけどさぁ。ただのうぬぼれ?」

「……さぁ」

なんとも言いようがない。

女心と秋の空、みたいな?

「そんで、『下校の時間には里花解放されるらしいから、そしたら里花に山本先輩と帰るからって伝えて欲しい』って走ってくし。

けど、待っても待ってもお前来ないじゃん。どーゆー事?メールするにも生徒指導室にいるんじゃ送るに送れないし」

「友里亜、山本先輩と帰ったの?」

「また傷つく事わざわざ聞くなよ」

友里亜の答えは、山本先輩だったんだ?

「で、直人は、それで待っててくれたの?」

「そーだよ。1人でこんなとこにいたら、考えたくない事ばっかり考えちゃうし、滅入る滅入る。お前責任取れよ」

「責任?どーやって?お笑いのDVDでも貸す?あ、そうだ!今なら間に合うよ!直人今日バスやめて走って帰んな」

「は?なんで?つーか、今朝寝坊したから慌ててチャリで来たんだけど」

「チャリなら余計にいいよ!

人生何がどこでどうなるかわかんないもんだよ。ついこの間までうまくいくはずだった2人があっさりダメになるくらいなんだからさ。

もしかしたらウザいと思ってたはずの女の子が直人の心を癒してくれるかもしれないじゃん」