Bloom ─ブルーム─

「また友里亜に変なメールしないでよ?次やったらビンタどころじゃ済まないからね」

「やんないよ。でもメールはするかも」

「は?何?まだ反省してないの?」

「違うよ。謝らなきゃ……なんないじゃん。面と向かっては言えないけどさ」

「杏奈……」

あんた、なかなか偉いとこあるじゃんなんて、ちょっと嬉しくなった私は背伸びして杏奈の肩に片手を回すと、もう片方の手で頭をグリグリとなでた。

「ちょっとやめてよ!髪がぐちゃぐちゃになるでしょ」

「私、友里亜も、杏奈も頑張って欲しいし、幸せになって欲しいと思ってるよ。もし友里亜が泣いても、直人が杏奈を好きになって杏奈が幸せになれば、きっと良かったねって言うと思う。その逆も、同じ。

だからさ、頑張ってよ。協力はできないけど、応援してるから」

杏奈は乱れた髪を手櫛で整えながら、ふんと鼻で笑っていた。