Bloom ─ブルーム─

初めは信じてたよ?

本気ならいくらでも協力するつもりだった。

でもある日気づいたんだ。

友里亜がストライクと言う相手の共通点に。

芸能人、学校の先生、彼女つきの先輩、友達のお父さん、妻子持ちの駅員さん。

全員、絶対に成就しそうにない人ばかりだった。

だって、成就したら困るのは友里亜だもんね?


「つーかお前ら、その椅子片付けてくんないと終われないんだけど?手伝わないならせめて邪魔すんな」

教室の入口付近で立ち止まる私と、その横にいた友里亜は、片付けの邪魔になってたみたい。

「あ、ごめんごめん。すぐ片付けるよ」

慌てて椅子を抱える私とは反対に、友里亜は

「直人!そんな言い方ないよ。せっかく私がやっと直人から卒業して旅立とうっていうこんなときに、もっと温かく見守ってくれてもいいでしょ?」

なんて、注意した相手に逆ギレしてる。

「あ?卒業だぁ?どーせまたすぐ失恋してやけ食い付き合わされるのがオチだろ。今度は一緒に髪は切らねーぞ」

「つ、次はきっと大丈夫だもん!」