Bloom ─ブルーム─

やっぱり忘れられない想いを引きずって、ナナさんは先輩に会いに行ったんだ。

でも、そんなナナさんとのことを慌てて弁明する目の前の先輩。

想像もしなかったこの状況に、私の頭はまだ混乱してる。

「けど、また不完全燃焼するわけにはいかないからさ、ちゃんと好きだった気持ちも、その後の引きずった想いもその時にちゃんと話したんだ。

話してそれで、もう思い出になったっていうことも、伝えた。

ナナも、全部聞いてやっとスッキリしたって言っててさ。

中学の時俺が気持ちを隠したせいで、その時の感情ごとナナの時間を止めちゃってたみたいで。やっと動き出せるって。

俺も、多分ナナも、やっと完全燃焼できたんだと思う」

ねぇ、これ、信じていいのかな?

「ほんと?」

「里花のくれたチラシも捨てたし、履歴も削除したんだけど、見る?」

と言ってスマホを掲げる彼。

信じていいの?

「でも、これは俺の勝手な想いだからさ」

そして、少し考えてから私を見た先輩は

「俺、今からめちゃくちゃ都合のいいこと言うから、嫌だったら振っていいよ」

なんて言った。

振る?

私が、大樹先輩を?

そんなこと……。