Bloom ─ブルーム─

「間に合ったから、約束通り山本先輩と私がうまくいくように協力よろしくお願いしまーす!健先輩」

「お前、そんな約束したの?」

「んー?なんのこと?」

睨む山本先輩に、とぼける健さん。

「えー!ひどーい!約束したじゃないですかっ!

もう。じゃ、しょうがない。あんまりあてにならなそうだけど里花の協力で手を打っとくか。とりあえず話が終わったらラーメン行くよー。

高橋、サッサと終わらせて」

あてにならなそうって!

わかってるなら、あてにしないでよ。

けど、多少無理はしてるけど、この開き直りの早い杏奈には、負けたよ。

もう逃げ道なさそう。

まだ、ここに大樹先輩がいないってことが、今の唯一の救い。

でも、きっとラーメン屋で会っちゃうよなぁ……。

頭を抱えて項垂れる。

って!それとは別に、もうひとつの難題がここにあったんだった。

「ごめん、高橋君、えっと……なんだっけ?」

とりあえずひとつずつ解決していかなければと、高橋君に向き直る。

「えっと……あのさ、場所変えない?」

「へ?」

「ここじゃ、なんか落ち着かないし」

「え?」

「あらら。里花ラチるのー?」

健さんが聞く。

「告白タイム邪魔しちゃいかんだろ。彼にも彼なりの想いがあるんだ。わかるよ。俺だってなぁ、それなりに……」

山本先輩がブツブツこぼす。

「釣り合わないな」

ドラムがボソッと呟いた。

「里花のどこがいーの?私の方が100倍可愛いんだけど」

杏奈がふてくされる。

みんな勝手に言いたい放題だ。