初めて足を踏み入れたライブハウスというものは、意外に狭かった。
両端に長椅子が2つずつあるだけで、ほぼ、立ち見状態。
狭い空間の中で大勢がひしめき合う。
空気が、こころなしかスモークがかっているように感じた。
別のバンドのライブが始まっていて、前列ではリズムに合わせて体を動かしている女の子がキャーキャー言ってるけど、後ろ半分は興味なしという感じで雑談で盛り上がってる。
全員が俺らを見に来てるわけじゃないって言ってた大樹先輩の言葉を理解した。
壁際はどこも空いてなくて、居場所を見つけられないまま、私達は後ろ側の中途半端なところで足を止めていた。
左側には5段くらいの狭い階段があって、その先に『staff』と書かれたドアがある。
あそこが控え室なのかな。
「Thank you!バイバイ!」
ラストの曲を終えて、1番手のバンドがステージを降りた。
「次、大ちゃん達じゃない?」
私達の目の前にいた女の子達がざわめき始める。
よく見れば、学校で目にしたことのある顔。
確か、2年生。
ステージの照明が消えると、観客が一斉に動き出す。
今まで前列にいた女の子達は帰る準備を始めるし、2年生の女の子達は我先にと最前列を目指していた。
両端に長椅子が2つずつあるだけで、ほぼ、立ち見状態。
狭い空間の中で大勢がひしめき合う。
空気が、こころなしかスモークがかっているように感じた。
別のバンドのライブが始まっていて、前列ではリズムに合わせて体を動かしている女の子がキャーキャー言ってるけど、後ろ半分は興味なしという感じで雑談で盛り上がってる。
全員が俺らを見に来てるわけじゃないって言ってた大樹先輩の言葉を理解した。
壁際はどこも空いてなくて、居場所を見つけられないまま、私達は後ろ側の中途半端なところで足を止めていた。
左側には5段くらいの狭い階段があって、その先に『staff』と書かれたドアがある。
あそこが控え室なのかな。
「Thank you!バイバイ!」
ラストの曲を終えて、1番手のバンドがステージを降りた。
「次、大ちゃん達じゃない?」
私達の目の前にいた女の子達がざわめき始める。
よく見れば、学校で目にしたことのある顔。
確か、2年生。
ステージの照明が消えると、観客が一斉に動き出す。
今まで前列にいた女の子達は帰る準備を始めるし、2年生の女の子達は我先にと最前列を目指していた。

