Bloom ─ブルーム─

後夜祭は、後片付けが終わった夕方の6時から、体育館で行われるらしい。

ちょっとしたカラオケ大会みたいな感じで、毎年そこから告白大会に発展するとかしないとか。

最後はグラウンドで花火が打ち上がって、終了。

友里亜は、「カラオケ大会なら、絶対山本先輩達も出場するよね?」と、うきうきで体育館へ向かう。

その後ろをため息混じりについてくる直人が可笑しかった。

仕方ない。ちょっとだけ協力してあげるか。

「私トイレ行きたいから、先に体育館行ってて?直人、友里亜が迷子にならないように、ちゃんと警護お願いね?」

私は直人の肩をポンと叩いてトイレに向かった。

「里花ー!早く戻ってきてねー!」

友里亜の声にコクンとうなずくけど……ごめんね、しばらく戻らないよ。

と言っても行き場はないんだけど。




あてのないまま階段を無駄に上る。

──と。

ふと階段の先を見上げると、私と同じように手持ち無沙汰にブラブラ歩く人影を見つけてしまった。

私の胸がドクンッと揺れる。