Bloom ─ブルーム─

私は直人の後に続いて椅子を片付けると、ふーっとため息ついた直人にコッソリ耳打ちする。

「で、その直人君は、いつまで友里亜のお世話係してるの?」

「あ?……まぁ、あいつが独り立ちするまで?」

「へぇー。お世話係のまま終わらしちゃうんだ?終わらせられるんだ?」

途端に真っ赤になって

「な、な、なななな、何だよ?」

なんてどもる直人。

見てたら直人の気持ちなんてまるわかりなんだけど、何しろ相手が友里亜だから、本人が自ら気づく可能性はゼロだろうなぁ。

「苦労するね」

「──はぁ。なぁ、協力する気……」

「ないよ?だって、私は友里亜の味方だもん。友里亜が直人を好きならそれは大協力するけどね?」

「……だよなぁ」

ここにも、鈍感で告白できずにもがく男子1
人。

かわいそう。

友里亜の気持ちを直人に伝えるのは簡単だけど。

でも、恋ってそういうんじゃないと思うんだ。

ちゃんと自分達で探して見つけて、つかみとって欲しい。

今は頑張れとしか言えない、かな?