いま思い出せばあの夜
すでにわたしはきみに
夢中だったのかもしれない
自分の気持ちをそのまま
素直に口にするきみは
とても不思議で
あたしに一生懸命
向き合おうと必死だったね
いまの想いをありのままに
すべてを伝えなくちゃ
いけない理由があったのかもね
恥も冷静さもすべてを捨てて
そこまでしてあたしを
手に入れたがったきみ
まっすぐに素直に
人を愛することは
恥ずかしいことではないと
彼に教わりました
いまでもあの夜を
鮮明に思い出すよ
家族が寝静まったあと
声を潜めてきみの
愛の言葉を聞いていた
部屋の灯りを消して
テールランプのオレンジ色の
柔らかな光に包まれて
きみからはじめての愛と
暖かさと光をもらいました。
