きみと出会ったのは
夏の終わりだったね。

きらきらとした夏が終わって
なんだかものさみしい
不思議な夜だった。

当時のわたしは働いていたが
なんだか情緒不安定で
ネットの中に安心感を求めていた。

さみしいと思っても
携帯を開けば誰かと繋がれる。
もちろん、リアルな友達から
顔も知らないどこか遠くの人まで。

携帯を開けば世界中の
寂しさを感じている人や
刺激を欲している人たちと繋がれる。

わたしひとりだけが
さみしいわけではないと
思い込むことで安心していた。