冴島優。才色兼備の我らが生徒会長。学校内にファンクラブ、なんてのがあるくらい生徒からの人気が高い。漫画か。
「本当にあんた会長の事何にも思わないの?」
「ああ、全く。」
双眼鏡の中を覗いたまま菜美翔の言葉に即答する。会長は確かにカッコいいけど、何人もの女の子と付き合ってるような遊び人。
「…誰か一人を愛せない様な男をあたしは愛せない。」
そんな寂しくて、虚しい事、出来るわけない。
「柑奈、あんた本当に変わってんねー。」
「そんな事ない。それに、会長の事何にも思ってないのは菜美翔も同じだろー?」
「えっ、と…私はその、」
「大和先輩か!」
「ちょおおお!やめてよ柑奈!」
顔を真っ赤にしながら菜美翔が、叫ぶ。あたしと違って可愛くセットした髪がふわふわ揺れる。うん、可愛い。じゃなくて…
「そーだよなあ、大和先輩カッコいいもんなあ。頑張れ菜美翔!」
「うう…でも大和先輩も会長ほどじゃないけど狙ってる娘いっぱいいるんだよねぇ…」
はあー、と大きなため息を吐いた親友。菜美翔が好きなのは新大和先輩。剣道部の主将。あまり喋らない静かな人だけどカッコいいよな、剣道上手いし。
「本当にあんた会長の事何にも思わないの?」
「ああ、全く。」
双眼鏡の中を覗いたまま菜美翔の言葉に即答する。会長は確かにカッコいいけど、何人もの女の子と付き合ってるような遊び人。
「…誰か一人を愛せない様な男をあたしは愛せない。」
そんな寂しくて、虚しい事、出来るわけない。
「柑奈、あんた本当に変わってんねー。」
「そんな事ない。それに、会長の事何にも思ってないのは菜美翔も同じだろー?」
「えっ、と…私はその、」
「大和先輩か!」
「ちょおおお!やめてよ柑奈!」
顔を真っ赤にしながら菜美翔が、叫ぶ。あたしと違って可愛くセットした髪がふわふわ揺れる。うん、可愛い。じゃなくて…
「そーだよなあ、大和先輩カッコいいもんなあ。頑張れ菜美翔!」
「うう…でも大和先輩も会長ほどじゃないけど狙ってる娘いっぱいいるんだよねぇ…」
はあー、と大きなため息を吐いた親友。菜美翔が好きなのは新大和先輩。剣道部の主将。あまり喋らない静かな人だけどカッコいいよな、剣道上手いし。