途中、なぜ自分が少ないお昼休みを使って、しかも走ってまで行かなければならないのだろう?

そんな疑問が頭の中に何度もよぎったが、今朝の場所に付くまで結局その答えは見つけられなかった。

そして当たり前のように、男もその場所にはいなかった。

何してるんだろう、あたし。

心の中で呟いて、リゾート地の海のような真っ青な空に浮かぶオレンジ色の太陽を見上げると、店を出たときに行こうとしていた駅前の定食屋に向かった。