「ああ、決めたよ」

武が答えると、

「長かったねぇ」

とレイラがしみじみ呟いた。

そしてしばらく思いを巡らせるように宙を見つめた後、ニヤリと不敵な笑顔を見せた。

思わず武はビクッとして、椅子の背にもたれかかる。

「じゃあ、あんたに御褒美をあげなくちゃねぇ」

そう言うが早いか、レイラが胸の前で重ねてあった布を勢いよく両側に開いた。

武の視界に、こぼれ落ちそうなほどの白くてやわらかそうな二つの乳房が現れた。

「おまえ、なに考えてんだよ?」

焦って目を逸らすと、

「よく見てごらん?」

ヒヤッとした声でレイラが言った。

武はその声の響きに押されるように、レイラの胸にと目を向けた。