「あんたねぇ、初対面でいきなり『胸を見せてくれ!』なんて言って服をつかめば、殴られて当たり前ってなもんだよ。

警察に突き出されなかっただけでもありがたいと思いな」

水晶球の上に紫色の薄いシルクのような布切れを被せて、レイラが呆れたように言った。

「仕方ないだろ、それしか手がかりがないんだから」

「だからって、あんた。ものには言い様ってものがあるだろうに。

せっかくいい顔をしているんだから、

『ちょっとお茶でも』みたいに言って連れ出してから、ゆっくりと確かめればいーんだよ」