「三浦、外回りに行くぞ」

「・・あ、はい」

・・・

今日も一日外回り。

営業部は何かと忙しい。

・・・

今日は特に取引の多い、

藤目商事に行く事になっていた。

・・・

通された応接室。

そこに現れた男性に少し驚いた。

もちろん航には敵わないけど、

負けず劣らずなイケメンが現れたから。

・・・

「久しぶりだな、岡田」

「ホント久しぶりだな?

高橋がうちの担当になったのか?」

握手を交わしながら、

親しげに話す二人。

・・・

得意先の岡田は、

航の同級生で、高校、大学が一緒だったらしい。

仕事の合間に、

そんな事を教えてくれた。

・・・

「こんなに可愛い相手が相棒じゃ、

お前も気が気じゃないんじゃないか?」

岡田は笑いながら、航に問いかけた。