たくさんの女子社員達が、

航を狙ってる。

見るからにそれがわかるから、

ヤキモチを妬かずにはいられない。

・・・

見て見ぬふりをしながら、

私は倉庫へとやってきた。

探し物があったから。

・・・

探し物をしながら、

私は大きな溜息をつく。

いつか、

私じゃない誰かに、

航を取られてしまいそうで、

気が気じゃない。

・・・

「・・・あった」

…ダメよね。

そんな事ばかり考えてちゃ。

これを取って、

さっさと、オフィスに戻らなきゃ。

・・・

高いところの箱を、

背伸びをして引っ張った。

「キャッ!」

重さに勝てず倒れこんだ。

バラバラと、

箱の中身が散乱した・・・