パッチン!!


・・・・

静かな通りに、

頬を叩く音が響いた。

・・・

その行動に驚く永遠。

・・・

叩かれた頬に、手を置いてる航。

・・・

私の頬には、

一粒の涙が伝っていた。

・・・

「・・・友子、なんで泣いてんだよ?」

私の肩を抱いた永遠。

・・・

私はそんな永遠の腕を払って、

その場を足早に、立ち去った。

・・・

もういい。

所詮、偽りの恋人よ。

好きなのは、私だけ。

・・・

航は、私の事を、

何とも思ってない。

泣きながら、

人の目も気にせず、歩き続けた。