名前は高橋 航希(こうき)

男の子の割に、病気もせず、

私や航の愛情を一身に受け、

すくすくと育った。

・・・

航希が4か月になり、

首もしっかりして、

私はよく散歩に出た。

航希も外が好きなのか、とてもご機嫌だった。

・・・

公園のベンチで一休み。

その時、タイミングよく、航から電話が・・・

なかなか電話を切ろうとしない航。

・・・

航希はベビーカーがなかなか動かないから、

ご機嫌が悪くなってきた。

私は立ち上がり、それを動かそうとしたら、

見知らぬ男性が航希を抱き上げた。

私は驚き、携帯をサッと閉じ、

航希を取り返そうとしたが、

当の航希は、キャッキャッと喜んでいるではないか。


「あ、あの・・・」


「可愛い男の子ですね?

名前、なんて言うんですか?」