私の横に先生が来て、

確認を始めた。

・・・

私はただただベッドのしがみ付いて泣いていた。

・・・

そんな私を、

航が優しく肩を抱いていた。

・・・

航も、

黙ったまま。

でも瞳からは涙が溢れていた。

・・・

「…11時52分ご臨終です」

・・・

先生の声だけが、

病室の中に聞こえた。