イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】

「秀人!」

私は泣きながら秀人の名前を呼んだ。

・・・

秀人は息も絶え絶えに、

でも、私に必死に笑顔を見せた。


「・・・すまない、な。

プレゼントの…ドレス、が」



「もう、何も言わないでください。

嫌だって言っても、連れて行きますよ病院」


「・・・とも、こ」

・・・

秀人はそのまま目を閉じた。

・・・

辺りは騒然とし、

救急車の音がした。

・・・

秀人は救急車に運ばれ、

病院に向かった。

私も一緒に行こうとしたけど、

服を着替えてから来るよう言われ、

私はその場に立ち尽くしたまま、

救急車を見送った。

・・・

「・・・友子、社長は」

私の背中に、航の声が聞こえた。