「…遅かったじゃないか」

そう言って微笑んだ秀人。

・・・

無表情だったその人は、

私の姿を見て驚いてる。

・・・

「・・・結婚するのか?」

その言葉にハッとした。

・・・

秀人が私と結婚すると言っていた。

と言う事を・・・

・・・


「違うの・・・航」

そう言って否定を始めた私。

でも、

ウエディングドレス姿の私が言っても、

説得力に欠ける・・・

・・・

「・・・何が違うんだ?」


「これは・・・」

言いかけたところで、

またしても秀人が私を止めた。

私は秀人を見つめた。

・・・

秀人は微笑み、首を振った。