そう言った航は、私の顔を、

両手で包み込んだ。

そして・・・



「・・・おかえり。

今日から、ここが、友子の家だ。

オレと、友子、2人の大事な家」




「・・・航」



「アイツの所になんて帰さない。

ここにずっといろ…

アイツといたくないなら、

仕事も辞めてもいいんだよ?

友子を守るくらい、どうってことないんだから」



「・・・そんなことしたら」


航の立場は

悪くなる一方。



「友子はもう何も、心配しなくていい。

例え、仕事をクビになったとしても、

他にも仕事はある・・・

だから、何も、考えるな…

もし何か考えるとするなら…

オレの事だけを、考えてほしい」