家に帰り、

友子をベッドに寝かせ、

髪を撫でる。

・・・

ふと・・・

左手にはめられた指輪が

目に入った。

…秀人と、友子は一体どんな関係なのか?

・・・

友子は、秀人を愛してはいないのか?

・・・じゃあ、なぜ、結婚する?

オレの頭の中は、

分からないことだらけだった。

・・・

もう一度頭を撫でたオレは、

立ち上がろうとした・・・が。

友子がオレの手をギュッと掴んだ。


「・・・航」

夢でも見ているのか・・・

友子の甘い声に、

その場から離れる事を忘れてしまった。

・・・

友子の横に横になり、

腕枕をする。

気持ちよさそうに眠る友子は、

無意識にオレにする寄ってきた。