「今夜、接待に付き合ってくれないか?」

「…接待ですか?」

「・・・ああ」

・・・

今日の予定に、

接待は一件も入っていない。

「今日の予定には、

そのような事はなかったのでは?」

そう言って航を見つめると、

・・・

「急に入ったんだ・・・いいね?」


「・・・」


「何か私用があるのか?」

「…いいえ」


「じゃあ、社長の方の業務が終わり次第、

ここに来てください」


そう言って優しく微笑んだ航。

私は頷くしかなかった。


「・・・かしこまりました」

・・・

秀人に、どう言えばいいのか・・・

仕事なのだから、仕方がない。