・・・

秀人は、毎晩のように、

私を抱きしめて眠った。

朝まで、一度も離すことなく。

・・・

最初は抵抗していたものの、

いつまでもそうしている事は

無意味に近い。

だから、その抵抗も止めた。

・・・

会社では、

二人の秘書をしていた為、

秀人と会わない時間が、

ホッと落ち着ける時間であった。

・・・でも、

「この書類、まとめておいてください」

そう言って指した出したのは、


「かしこまりました。高橋常務」

そう、愛してやまない愛しい人。

・・・

「・・・友子」

「今は仕事中ですので、

三浦で、お願いします・・・」

心臓は飛び跳ねているのに、

言葉は冷静を装おう・・・