「な、なんですか?」

目を泳がせ、そう問いかけた。

・・・

「今夜から一緒に寝るから」

「・・・?!」


「そんなに驚いた顔をするな。

結婚すれば、毎晩共にするんだから」


「・・・」

…毎晩共にする。

その言葉は、つまり、アレですよね。

俯いた私は、

まだ覚悟できていなかった。

秀人とは、まだキス以上の事をしていない。

・・・

覚悟しないといけないのは分かってはいたが、

いざ、その時が来ると、

それを受け入れる覚悟は・・・ない。

…ビクッ。

俯いたままの私を、

秀人が後ろからギュッと抱きしめた。


「あ、あの」


「…まだ、友子の事は抱かない。

私を受け入れる覚悟は出来ていないんだろう?」


「・・・」