それから数日後。

私は一人、荷造りをしていた。

・・・

引っ越す為なのだが、

引っ越し先は、そう・・・

徳間秀人宅。

・・・

本当にこれでいいのかと、

何度も自分に問いかけた。

私は今も航の事しか、

好きじゃないのに・・・

好きでもない秀人と共に暮らす。

・・・

結婚すると言う約束は、

同棲を一年続けた後にすると、

秀人が言った。

・・・なぜ?

そう問いかけると、

友子は、私と言う人間が、

どんな人間なのかまだ知らないからと。

それだけ言われ、

複雑な気持ちになる。

だって、

秀人は残酷な人間だと、

私は解釈してる。