仕事は相変わらず雑用ばかり。

・・・でも、

これを全部宮崎一人でこなしてる事に、

感心せずにはいられなかった。

・・・

「三浦さんが来てくれて、

本当に助かってます」

そう言って微笑んだ宮崎。


「いいえ、私なんて

大した仕事も出来ないのに、

返って足を引っ張っていないかと、

心配だったくらいで」

私はそう言って軽く頭を下げた。


「何言ってるんですか?

これからも色々とお願いしますね?」



「はい、こちらこそ、

宜しくお願いします」

2人で笑いあっていると、

・・・

秘書室のドアに、ノックの音が鳴り響いた。


「・・・来たみたいですね」

宮崎の言葉に、首を傾げる。

この時間に、来客があるとは、

聞いていなかった。