「お疲れ様でした…あれ?」


「・・・え?」


「その指輪・・・

社長からの贈り物ですか?」



「え・・ええ」


「よかったですね?」

何も知らない宮崎は、

そう言って微笑んだ。


「・・・そうですね。

それじゃあ」

私は作り笑いを浮かべ、

秘書室を出ていった。

・・・

色んな秘密を抱えた毎日が、

私には苦痛だった・・・