プロジェクトも終盤。

順調に事が進み、

チーム全体がいい雰囲気に包まれていた。

・・・

あの日、

秀人にキスをされたが、

それ以上何も起きはしなかった。

やっぱり、社長のお遊び。

・・・

また、航との幸せな時間が、

始まった。

仕事も恋も順調。

本当に幸せだった。

・・・

「友子、そろそろ上がれ」

「…でも、まだこの仕事が」

航に言われ、もう少しで終わる事を告げると、

溜息をついて、

仕方がないな、と言った顔で

私を見つめた。


・・・

午後10時。

やっと仕事が終わった。

「お疲れ」

「お疲れ様でした。

高橋課長、先に帰ってもよかったんですよ?」