「…社長の、お好みで?」

鈴木に言われ、


「・・・さぁ?」

秀人ははぐらかすように、

そう言って歩き出した。


・・・


「…あの子はどこの部署ですか?」


「…確か、営業部かと」


「・・・そうですか」

「なにか?」

「・・いや、なんでもありません」


・・・

鈴木は首を傾げながら、

秀人の後を歩いていった。