「今夜は、ここで寝ろ」


「…でも、明日は仕事が」


「朝、送っていくから・・・

今は、友子をこうやって抱きしめてたい」


「・・・う、ん」


・・・

その日の晩は、

航は私を抱かなかった。

でも、何度も、何度も、

キスをし続けた。

・・・

航のおかげで、

心が少し、軽くなった気がした。