「ちょ・・航、服が濡れる」


「そんな事はいい。

少し黙ってろ」



「・・・でも」



「泣き止むまで、

こうしてるから・・・」

シャワーに濡れながら、

私を後ろから抱きしめてる航。

・・・

航の優しさが、

心に沁みた。


「・・・驚いて、

泣きやんじゃった」


そう言って、私は航の腕に、

そっと触れる。



「…大丈夫か?」

「・・・う、ん」


「リビングで待ってる」

航は私の頭にキスを落とし、

バスルームを出ていった。

・・・