そんな時に、スマホが鳴り響く。

電話だ…

私の代わりに理沙は通話に出た。

「もしもし・・・理沙です」


ーーー君が理沙ちゃん?ママは?



「ママは今…泣いてる…」



ーーー泣いてる?どうして?


「理沙…誰?」



「知らない男の人」



理沙は私にスマホを渡した。



ーーーどうした?何かあったのか?



藤ヶ谷課長…



「…助けて下さい…怖いんです…」


ーーー永瀬君?